医療現場での活用
特集
CAP療法における頭部冷却法
CAP療法における頭部冷却法
全文を読む日本癌治療学友誌 第25巻
第9号 掲載
平成2年9月1日 発行
CAP療法施行患者における
アドリアマイシン誘導体による脱毛と
その防止の試み
婦人科癌の化学療法CAPは高度な脱毛を起すので、
私達はCAP時8時間の頭部冷却とプロティンクリーム1日3回、
2週間以上の塗布で脱毛軽減を試みてきた...
連載 化学療法の副作用対策 掲載
CAP療法による脱毛とその対策
婦人科癌化学療法で繁用されるCAP療法は卵巣癌にきわめて有用で、患者の予防改善に寄与していることは論を待たない。しかしながら、抗療剤は同時に副作用も引き起こす。...
全文を読む日本小児血液学会雑誌
平成2年12月 発行
抗癌剤による脱毛に対する
育毛剤テタリスの予防効果
近年、小児期の悪性腫瘍の予後は、抗癌剤の開発とその投与量、投与方法の発展により飛躍的に改善しつつある。しかしながら抗癌剤の細胞毒性は、時に重篤な副作用をもたらすことがあり、その対策に多くの試みがなされている。...
全文を読む看護の研究
抗癌剤使用による脱毛予防の一考察
殊に、青年期に置ける区丸剤使用時の看護では、全身管理に併せ副作用による容姿の変貌を配慮し、対処していく必要がある。
今回、脱毛に対し頭部冷却、育毛促進の食品、外用剤の洗濯、洗髪手技など検討した結果、その効果をみたので報告する。...
医療 VOL.42
第43回 国立病院療養所総合医学会講演抄録集
1988年11月10日-11日
肺癌化学療法後の脱毛予防対策について
テタリスクリームを使用して
肺癌における化学療法は、シスプラチンを含む多剤併用療法が中心に行われており、その治療効果は高い。 しかし、抗癌剤には様々な副作用があり、それぞれの症状に応じた看護が重要になってきている。...
全文を読む抗癌剤に対する
テタリスの脱毛予防効果
ドクターサロン質問
ラジオ たんぱ放送「ドクターサロン」放送されました。
昭和62年8月26日(水)
抗ガン剤使用による
脱毛の副作用とテタリスの効用
抗癌剤による脱毛を防止する試み
昭和62年3月
読売新聞「医療ルネッサンス」掲載
読売新聞に「薬剤選び頭部冷却 副作用軽減に配慮」掲載されました
1993年(平成5年)1月17日(日曜日) 日刊
がん化学療法の副作用対策
より高い抗がん効果と、きめの細かい副作用対策を求めて
脱毛とその対策
Cisplatin(CDDP)という強力な抗がん剤が1980年頃から用いられるようになって以来、各種固形がんに対するがん化学療法は、epoch-makingな展開をみせてきた。...
全文を読む「月刊がん もっといい日」掲載
がん患者と家族のための医療最新情報誌「月刊がん もっといい日」で、
「抗がん剤の副作用「脱毛」を予防する」として、薬用テタリスが紹介されました。
2004年10月号
~QOLのさらなる向上のために~
抗がん剤の副作用「脱毛」を予防する
「枕元にごっそり」を減らしたい!
抗がん剤治療の副作用には、嘔吐、食欲不振、白血球減少などさまざまなものがあるが、こと脱毛に関しては、ほかの副作用に比べればそれほど積極的に対策が講じられることは少ないようである。...
~QOLのさらなる向上のために~
抗がん剤の副作用「脱毛」を予防する
がん患者と家族のための医療最新情報誌「月刊がん もっといい日」で、「抗がん剤の副作用「脱毛」を予防する」として、薬用テタリスが紹介されました。
「枕元にごっそり」を減らしたい!
抗がん剤治療の副作用には、嘔吐、食欲不振、白血球減少などさまざまなものがあるが、こと脱毛に関しては、ほかの副作用に比べればそれほど積極的に対策が講じられることは少ないようである。 治療後には、再び生えてくることや身体機能への直接的な影響が少ないことが主な理由だろう。 しかし、朝起きたときに枕にごっそりと髪の毛が束になって抜け落ちているのを見たときのショックは、きっと経験した人にしかわからないだろう。 起こることがあらかじめわかっているとはいえ、そうしたショックは、治療に取り組む意欲にも少なからず影響するのではないだろうか。必ず生えてくるとはいっても、生えそろうまではかなり時間がかかる。治療後、なるべく普段と変わらない生活を送るためにも、精神的な安定をはかるうえでも、できる限り脱毛を予防することは大切だろう。 そして、抜けるにしても、なるべく量は少なくしたい。
脱毛はなぜ起こる?
抗がん剤治療による脱毛がなぜ起こるかについては、今までのところ解明されてはいないようだが、20年ほど前から抗がん剤治療における脱毛の予防に取り組んでいる数少ない医師、浦安今川橋医院の仁藤博院長(元武蔵野赤十字病院泌尿器科部長)はこう話す。
「毛母細胞は体のなかでも発育増殖の盛んな細胞なので、抗がん剤の影響を受けやすいのです。
抗がん剤によってその成長を中断、抑制されて脱毛は起こると考えられます」そもそも抗がん剤がなぜ効くのかを簡単に説明しよう。抗がん剤が投与されると、血液の流れにのり、体の隅々にまで行きわたる。
そして細胞分裂のスピードが早いがん細胞に入り込み、その分裂、増殖を阻止するのだ。
分裂するスピードの遅い正常な細胞は、傷つけられても酵素の働きによって元に戻ることができると言われ、抗がん剤の影響を受けることが比較的少ないようだが、「正常な細胞でも発育増殖の盛んな骨髄や臓器または毛髪はダメージが大きく、この結果、白血球減少、貧血、嘔吐、食欲不振、そして脱毛などの副作用が引き起こされる」のだという。
脱毛は、抗がん剤投与後1~3週間で起こる。治療が終わると1~2カ月で再生が始まり、3~6カ月でほとんど回復するといわれるが、抗がん剤の種類や投与量によって異なる。もちろん個人差もある。脱毛をおこしやすい抗がん剤としては、アドリアマイシン、ファルモルビシン、シスプラチン、イフォスファミド、サイクロホスファマイド、ビンクリスチン、ブレオマイシン、メソトレキセート、ビンデシン、エトポシド、パクリタキセルなどが挙げられる。
脱毛予防のセルフケア
脱毛予防として、抗がん剤投与中、ダンクールキャップ(頭部冷却用の組み立て帽子)で頭部を冷やす方法を取り入れている医療機関もあるという。なぜ頭部を冷やすことが脱毛予防になるのだろうか。「頭皮の血行がよくなると、血液の流れにのって全身に行きわたる抗がん剤が、それだけ毛根に届きやすくなってしまうため、抜けやすくなります。 ですから、頭部を冷やして頭皮の血行を促進させないようにすること脱毛対策としては有効です」 (仁藤医師)
ブラッシングの注意点
抗がん剤投与中は、ブラッシングはできる限り避けたほうがよい。投与後もあまりし過ぎないよう、ブラシも毛の柔らかいものを使用するなど頭皮への刺激をなるべく少なくするように心がける。
シャンプーの選び方、洗髪の注意点
髪が抜けるからといって洗髪を嫌がる人もいるが、頭皮を清潔に保つためにも洗髪はしたほうがいい。ただしその際、シャンプーは頭皮への刺激の少ないものを選びたい。弱酸性のものがお勧め。
育毛クリームの使用
血行を抑えて、ただし、栄養だけはきちんと与えるという観点から育毛クリームを利用する方法もある。では、この育毛クリームについてもう少し詳しく聞いてみよう。
「市販の育毛剤は血行を促進させることで毛母細胞を活性化し、脱毛を予防したり、発毛を促進させるものが多いのですが、そのなかでこの製品は血行を促進させる成分は入っておらず、毛髪の成長に必要な栄養分が入っています」(仁藤医師)
と、仁藤医師が説明する育毛クリーム「テタリス」の主成分はタンパク質のアルブミン。
これを抗がん剤投与の2日前から1日3回頭皮にすり込み、これを顕著な脱毛が収まるまで、3週間ほど継続することで、脱毛予防効果があるのだという。
抜ける場合でも明らかに量は減るようで、朝起きて枕にごっそりと抜け落ちている、というような脱毛は予防できるというのである。仁藤医師は武蔵野赤十字病院泌尿器科部長時代、抗がん剤投与前の患者24名に、この製品の塗布を行いデータをとっている。
通常何も対策を講じなかった場合は毛髪の50~90%脱毛するのに対し、ほとんど抜けなかった5名を含む17 名の患者は30%以下の脱毛だった。
しかし、7 名は毛髪の70%程度の脱毛が発現した、という結果だった。投与前から塗るのが理想的だが、抗がん剤投与後や脱毛後に塗り始めたとしても、その後の生え方や新たに生えてくる毛質が抗がん剤治療前の正常に近い状態になることも期待できるようだ。
そして最後に。できることを試したうえで、必ず生えてくるのだから「あまり気にしすぎない」ということもやはり大切なこと。これは仁藤医師も言うところである。
(取材・文◎松山 延代)
朝日新聞 「抗がん剤での脱毛 予防します」掲載
朝日新聞に「抗がん剤での脱毛 予防します」掲載されました
1990年(平成2年)11月12日(月曜日)夕刊
抗がん剤での脱毛予防します
市販の育毛クリームに効果、数病院で確認
抗がん剤の副作用である脱毛を防ぐクリームが注目されている。髪の毛は抗がん剤をやめると再び生え始めるが、女性患者や子供にとってはやはり大問題のようだ。 このクリームは三恵製薬(東京)が一九八二年から発売している頭髪用化粧品(商品名「テタリス」)約二十種類のアミノ酸、ビタミンを配合したものという。抗がん剤使用の二日以上前から頭部にすりこむ。...
全文を読む抗がん剤での脱毛
予防します市販の育毛クリームに効果
数病院で確認
朝日新聞に「抗がん剤での脱毛 予防します」掲載されました。
抗がん剤の副作用である脱毛を防ぐクリームが注目されている。髪の毛は抗がん剤をやめると再び生え始めるが、女性患者や子供にとってはやはり大問題のようだ。
このクリームは三恵製薬(東京)が一九八二年から発売している頭髪用化粧品(商品名「テタリス」)。約二十種類のアミノ酸、ビタミンを配合したものという。抗がん剤使用の二日以上前から頭部にすりこむ。
効果を初めて確認したのは、東京・武蔵野赤十字病院泌尿器科の仁藤博部長ら。
同病院の理容室から相談を受けたのがきっかけで八四年から八六年に二十四人の患者に使用、約七割に脱毛予防効果が見られた。
以来、全国の数病院で追試が行われ、ほぼ同様の報告が出ている。
最近の日本癌(がん)治療学会でも、東京女子医大産婦人科の滝沢憲・助教授グループが、三種類の抗がん剤を組み合わせて四回(四カ月)以上使った卵巣がん患者二十六人に、
クリーム塗布と、効果を高めるための頭部冷却法とを併用したところ、普通なら大半の人が抜けるのに、カツラが必要なほど脱毛したのは三人だけだったと発表した。
「抗がん剤の量にもよるが、脱毛の程度が軽くなるのは事実といってよい。
女性はもちろん、白血病などの子供も『また丸坊主になるのはイヤ』と、必要な治寮を逃げ回ることもある。
脱毛を減らせるだけで、患者の協力が得やすくなる」と仁藤さんは話している。
JAMA 日本語版 「癌化学療法時の脱毛を防ぐ」掲載
JAMA 日本語版に「癌化学療法時の脱毛を防ぐ」掲載されました。
(The Journal of the American Medical Association)
1989年(平成元年)11月号
第31回日本小児血液学会
癌化学療法にしばしば伴う副作用に脱毛がある。
静岡赤十字病院小児科の森奉二郎氏らは、動物性蛋白,各種アミノ酸を主成分とする外用育毛剤テタリスが,化学療法に伴う脱毛に優れた効果を発揮したことを発表している。...
第31回日本小児血液学会
JAMA 日本語版に「癌化学療法時の脱毛を防ぐ」掲載されました。
(The Journal of the American Medical Association)
癌化学療法にしばしば伴う副作用に脱毛がある。
静岡赤十字病院小児科の森奉二郎氏らは、動物性蛋白、各種アミノ酸を主成分とする外用育毛剤テタリスが、化学療法に伴う脱毛に優れた効果を発揮したことを発表している。
非ホジキンリンパ腫の13歳女児に、エンドキサン1200mg1回ビンクリスチン2mg毎週4回、 ダウノマイシン60mg2回静注、プレドニゾロン内服の寛解導入療法を行った際、 テタリスを頭部に塗布したところ、脱毛はきわめて軽度であった。
骨肉腫の15歳女児には、アドリアマイシン30mg・シスプラチン125mg静注1回、 メソトレキセート3.6mg静注1回、アドリアマイシン30mg連日静注3回、 メソトレキセート5mg静注2回、アドリアマイシン30mg・シスプラチン125mg静注1回、 ブレオマイシン15mg・エンドキサン600mg・アクチノマイシンDO.6mg連日静注2同行っているが、 テタリスを1Oチューブ塗布しダンクールキャップを併用したところ、脱毛は軽度であった。
他にも骨肉腫、ホジキン病の症例にテタリスを使用したが、脱毛は抑制されているという。
脱毛は生命予後に影響する副作用というわけではないが.心理的な負担が大きく、 治療の継続に支障をきたすことさえある。
テタリスの脱毛抑制効果は顕著で、有用な薬剤であると述べている。
なお、テタリスは医薬部外品で、すでに市販されている。
(1989年9月28日~29月、長崎)
東京新聞 「抗がん剤による脱毛を防止」掲載
東京新聞に「抗がん剤による脱毛を防止」掲載されました。
1987年(昭和62年)1月25日(日曜日)朝刊
抗がん剤による脱毛を防止
タンパク質を主成分にした新しい養毛剤を事前に塗ると抗がん剤の副作用による脱毛を防止できることが、武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)の仁藤博泌尿器科部長らの研究でわかり、 二十四日武蔵野市で開かれた多摩地区泌尿生殖器悪性腫瘍(しゅよう)症例検討会で発表された。 退院後、早期社会復帰を目指す患者にとって脱毛は大きな悩みだが、 この養毛剤でこうした悩みもなくなり、大きな朗報といえそうだ。...
全文を読む抗がん剤による脱毛を防止
東京新聞に「抗がん剤による脱毛を防止」掲載されました。
タンパク質を主成分にした新しい養毛剤を事前に塗ると抗がん剤の副作用による脱毛を防止できることが、武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)の仁藤博泌尿器科部長らの研究でわかり、 二十四日武蔵野市で開かれた多摩地区泌尿生殖器悪性腫瘍(しゅよう)症例検討会で発表された。 退院後、早期社会復帰を目指す患者にとって脱毛は大きな悩みだが、この養毛剤でこうした悩みもなくなり、大きな朗報といえそうだ。
同病院では、抗がん剤を投与されているがん患者から 「脱毛したままだと退院してもすぐ社会復帰できない」との悩みが相次ぐため、 病院内の理容店と協力して何種類もの養毛剤を使って育毛を試みてきた。
しかし、ほとんどの養毛剤は効果がなく、逆に脱毛を促進するものもあった。
五十九年初め、三恵製薬(東京・南麻布)からタンパク質の一種であるアルブミンを主成分にした 養毛剤(テタリス)が持ち込まれ、使ってみると、効果のあることがわかった。
もともと、一般の養毛剤として開発した同社は、 抗がん剤の副作用による脱毛を防止できるという思わぬ効果にびっくり。
同病院と同社は協力して、どれくらいの量をどのように使えば最も効果があるか、 これまでに約百五十人を対象に試行錯誤を繰り返して調査した。
その結果、抗がん剤の投与開始後や毛が抜けてしまったあとでは効き目はないが、 投与の前日か二日前から毎日三回、二・七グラムずつ頭の地肌にすり込むと効果のあることがわかった。
また、抗がん剤の投与をやめたあと毛髪が生え始めるのは普通半年後だが、 この養毛剤を使うと、二-三週間後で生え始めることもわかった。
泌尿器科のがん患者十五人に使った成績では、普通なら抗がん剤による副作用で髪の毛の五〇―九〇%が抜けるのに対し 全く抜けない人が三人、一〇%しか抜けない人が二人おり、 最も多く抜けた人で七〇%、平均三〇%の脱毛率にとどまった。
仁藤部長や同社の松原靖社長によると、抗がん剤は血管を通って体内の組織の隅々に行く。
増殖の盛んな組織ほど抗がん剤がたくさん行ってやられる。
毛根もその一つで、抗がん剤が沈着、栄養分を吸収できないようにして細胞分裂を阻止、脱毛する。
数百種類はあるといわれる養毛剤は、せんじて飲む健胃剤のセンブリ(薬草)やトウガラシのエキス、ビタミンEな主成分にしている。
血行を促進して栄養分を毛根に吸収しやすくするか、頭皮が乾かないようにして脱毛を防止することを狙っている。
ところが、血行をよくすると、血中の抗がん剤も毛根に到達しやすくなって、逆に脱毛を促進する場合もあるという。
これに対し、新しい養毛剤はアルブミンを主成分にしており、血行を促進する成分が入っていない。
このため抗がん剤の作用が少なく、アルブミンが栄養剤として毛根に作用するため脱毛が防止できるという。
同社は五十一年からアルブミンを主成分とした新養毛剤の開発に取りかかり、五十七年にヘアトニックタイプのものを完成させたが、頭に塗るとアルブミンのにおいが強かった。
そこで研究を続け、昨年春、においのないものを完成。さらに一回ずつ使い捨てでき、 患者が寝たままでも使えるように、小指の先ほどのチューブに入ったクリームタイプのものを開発、 今月十三日、厚生省から頭髪用化粧品として許可された。
これまでにも、タンパク質を構成するアミノ酸を栄養源として混入した養毛剤は一部にあるが、 主成分は血行を促進させるもので、今回のように栄養源のタンパク質を主成分としたものは初めてという。
仁藤部長は「いろいろな養毛剤を試してみたが脱毛防止効果のあるものはこれ一つだった。
がんを治すことは最優先で、脱毛するからといって抗がん剤の投与を減らすことはしない。
しかし、脱毛で精神的なショックを受ける人は多い。
こうした患者の気持ちに少しでもこたえようと思って使っている」と話している。
読売新聞 「抗ガン剤による脱毛育毛剤が効いた」掲載
読売新聞に「抗ガン剤による脱毛育毛剤が効いた」掲載されました。
1987年(昭和62年)1月16日(金曜日)夕刊
抗ガン剤による脱毛育毛剤が効いた
ガン細胞の増殖を抑える抗ガン剤は正常細胞の増殖も抑えるため、脱毛などの副作用をもつものが少なくない。 患者の間で「赤チン」と俗称される抗ガン剤は投与を開始して四十八時間で脱毛が始まり、 早い人では二週間でほとんど頭髪がなくなるほど。 黒髪は女の命。男性でも束になって抜ける脱毛にショックを受けるが、 頭髪よりも命を優先するのが医師の立場。...
全文を読む抗ガン剤による脱毛育毛剤が効いた
読売新聞に「抗ガン剤による脱毛育毛剤が効いた」掲載されました。
ガン細胞の増殖を抑える抗ガン剤は正常細胞の増殖も抑えるため、脱毛などの副作用をもつものが少なくない。
患者の間で「赤チン」と俗称される抗ガン剤は投与を開始して四十八時間で脱毛が始まり、 早い人では二週間でほとんど頭髪がなくなるほど。
黒髪は女の命。男性でも束になって抜ける脱毛にショックを受けるが、 頭髪よりも命を優先するのが医師の立場。
事前に脱毛する事実を伝えたうえで、投与を開始するのが普通だ。
投与が終わって半年から一年後、抗ガン剤の影響がなくなると、 頭髪は再び生えてくるものの、生えそろうまではカツラでしのぐしかない。
脱毛を防ぐ対策はないものか。 武蔵野赤十字病院の泌尿器科部長の仁藤博さんはこの問題に心を砕いてきた。
同病院にはヘアサロンがある。
仁藤さんの意をくんだ理容師・竹藤盛司さん(五四)が市販の育毛剤を 入院中のガン患者および退院した人の希望に沿って試したところ、 三恵製薬(本社=東京・南麻布)が全国の理容店を通して販売している育毛剤「テタリス」が、 脱毛をかなり予防することがわかった。
同社では、テタリスを試供品として提供、〝治療実験″が仁藤さんの指導のもと、 五十九年四月から行われている。
これまで約二百五十例に試した結果では、抗ガン剤を投与する二日前からクリーム状のテタリスを毎日三回すり込むと、 頭髪の七〇-九〇%が抜けずに残ることがわかった。
また、丸坊主になった人でも使用して三週間で生え始め、 三か月で角刈り程度に伸びたケースもあったという。
「社会復帰の可能性がある患者に対しては、脱毛対策も考慮すべきだ」とする仁藤さんは、 治療した泌尿・生殖系のガン患者十五例について、 近く開かれる東京・多摩地区の研究会でテタリスの効用を発表する予定。
養毛・育毛剤は化粧品業界に残された数少い成長分野だ。
毎年、数銘柄が登場し、 現在では四十社・八十銘柄。市場価格で約四百億円にのぼるとされるが、ほとんどの銘柄がセンブリから抽出したスウェルチオールを主成分とする。
せんじて飲めば苦い健胃剤。胃の毛細血管を拡張して血流を改善する。
頭皮につければ毛根の血流を良くし、養毛・育毛につながる。
センブリのほかには、トウガラシの成分やビタミンEのほか補助材料を加えたものが一般的な養毛・育毛剤という。
テタリスの成分は企業秘密だが、同製薬の松原靖社長によると、 動物性たんぱくをもとにした各種アミノ酸とか。
※お肌に合わないときは、使用をおやめください。
※使用中に赤味、はれ、かゆみ、刺激などの異常があらわれた場合、そのまま使用を続けますと症状を悪化させることが ございますので、皮膚科専門医などにご相談されることをおすすめします。
※傷、はれもの、湿疹など、異常のある部分にはお使いにならないでください。
※目に入ったときは、直ちに洗い流してください。
※保管、および取り扱い上の注意
1. 乳幼児の手の届かない場所に保管してください。
2. 極端に高温または低温の場所、直射日光のあたる場所には保管しないでください。